オトナのVPD一覧

オトナと子どもでは、同じVPDでも症状や接種スケジュールが異なります。オトナのVPDとワクチンについて解説します。

インフルエンザ

どんな病気? オトナがかかるとどうなる?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによっておこる呼吸器の感染症で、主に冬に大流行するVPDです。発熱、倦怠感、のどの痛み、頭痛などで発症し、気管支炎、肺炎などの合併症や脳症を起こして重症化することもある病気です。ワクチン接種だけでなく、咳エチケットの励行で感染を予防しますが、かかってしまったら学校の出席停止や企業でも出勤停止の措置が取られます。

インフルエンザワクチン1回
【定期接種】
65 歳以上、60〜64歳で基礎疾患がある方(心臓、腎臓、呼吸器の機能障害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害)

【任意接種】
(不活化・注射)1回(12歳以下は2回)
(生・スプレー式)1回(2歳~18歳)


子どもには、毎年秋にワクチン接種を

インフルエンザは日本の子どもの脳症の最大の原因で、毎年のように多くの子どもが脳症をおこしています。また学童以上の年齢では、暴れたり、飛び降りるなどの異常行動が起こりやすくなります。インフルエンザは診断キットや治療薬の開発が進み、発症後の診断や治療が迅速に行われるようになりました。それでも、脳症などの重症化予防はできません。毎年秋のワクチン接種が重要です。

鼻に噴霧する経鼻インフルエンザワクチン

欧米では20年以上前から使用されていましたが、日本では2024年から接種できるようになりました。鼻に噴霧するワクチンのため痛みはありません。対象は2歳~18歳で、接種回数は1回です。

生ワクチンのために免疫不全と診断されている人、免疫を抑制する治療を受けている人、妊娠中の人は接種できません。ワクチン接種後に、鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛み、頭痛などの症状が現れることがあります。接種後1~2週間は、投与されたワクチンウイルスが排出される可能性があり、重度の免疫不全者との密接な接触は避けてください。

妊婦は積極的に、ワクチン接種を

妊娠中にインフルエンザにかかると、妊婦自身が重症になり、早産のリスクも高くなります。また、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため、妊婦でもワクチンを接種することができます。ワクチン接種で妊婦自身が重症になることを防ぐだけでなく、移行抗体で新生児をインフルエンザから予防する効果もあります。妊娠中はインフルエンザワクチンの接種を積極的におこないましょう。

新生児や乳幼児がいる家庭では、家族がインフルエンザを持ち込まないように家族全体でワクチン接種や咳エチケット、マスク着用、手洗いを心がけましょう。

現役ミドル世代も、予防が肝心

現役ミドル世代は、年齢とともに免疫力が低下し始めます。インフルエンザにかかると出勤停止の措置が取られることにもなりますので、毎年、秋にワクチン接種を受けましょう。

シニア世代は、毎年必ずワクチンで予防

インフルエンザの予防が最も重要なのがシニア世代です。インフルエンザから肺炎を起こすと死亡リスクも高くなってしまいます。毎年、秋にワクチン接種を忘れずに受けましょう。あわせて、接種していない人は肺炎球菌ワクチンも接種しておくと安心です。

(2025年12月更新)