現役ミドル世代のワクチンで防げる病気

40代以降、免疫力低下でかかりやすくなるVPDがあります。

免疫力が弱くなる世代がかかりやすいVPD

現役ミドル世代は、年齢とともに免疫力が低下し始めます。インフルエンザや帯状疱疹は仕事や日常生活に支障をきたすこともありますので、あらかじめワクチン接種をおすすめします。

ポイント 予防・ワクチン
インフルエンザ
  • 毎年、冬に流行し、職場では出勤停止などの措置が取られることもある。
  • 体力、免疫力が低下すると重症化リスクが高まる。
  • 肺炎など重症化を予防するにはワクチン接種が有効。

インフルエンザワクチン

毎年秋に接種

【任意接種】1回

【定期接種】1回

65 歳以上、60〜64歳で基礎疾患がある方(心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害)

新型コロナウイルス感染症
  • 2019年末頃から世界中で流行している。現在は比較的落ち着いているが、地域によっては依然として流行が見られる。
  • ウイルスの株によって症状や重症度が変わる。
  • 年齢や性別、基礎疾患の有無、コロナ発症時の重症度に関わらず、新型コロナウイルス感染症の回復後に、せきや倦怠感、精神症状などの後遺症がみられる。

新型コロナワクチン

【任意接種】1回

新型コロナワクチンの未接種者は2回

【定期接種】1回

65 歳以上、60〜64歳で基礎疾患がある方(心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害)

帯状疱疹
  • 水痘(みずぼうそう)にかかったことがある人の免疫力が低下すると体内の水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化し、帯状疱疹の発症リスクが高まる。
  • 帯状疱疹が水痘の感染源になる。
  • 帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹の予防効果が高い。接種費用は2回で5万円程度かかる。(水痘ワクチンは1回1万円程度)

帯状疱疹ワクチン

【任意接種】50歳以上、1~2回

帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)2回、水痘ワクチン(生ワクチン)1回

【定期接種】1回

65 歳以上、60〜64歳で基礎疾患がある方(心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害)

風しん
  • 感染力が強く、発疹や発熱の症状がなくても人にうつす可能性がある。
  • 大人がかかると、脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症が増える。
  • 妊娠出産年齢の女性や妊婦と接する職場ではより注意が必要。
  • とくに30代~50代の男性は確実なワクチン接種で、妊婦にうつさないことが重要。
  • 妊娠初期の感染は、先天性風しん症候群のリスクが高い。
     ※先天性風しん症候群(CRS):妊娠初期の女性の風しん感染により、おなかの赤ちゃんに難聴、白内障、心臓病などの先天性の障害をひきおこす。

 MRワクチンまたは風しんワクチン

【任意接種】1回

【定期接種】2回:1歳、小学校就学前

髄膜炎菌感染症
  • 小児、10代後半~20代前半とともに40代以降でかかりやすい。
  • 発症後は急激に悪化して、死亡や四肢切断などの後遺症を残すリスクが高い。

髄膜炎菌ワクチン

【任意接種】1回

予防接種の免疫力が弱くなっているVPD

百日せきや破傷風、日本脳炎などの子どもの頃に受けた予防接種の免疫力は、大人になるにつれて弱くなっていきます。もう一度ワクチンを接種して、免疫を強くしておくのがおすすめです。

ポイント 予防・ワクチン
百日せき
  • 百日せきに対する免疫力が低下して、小学生~大人の百日せきが増加。
  • 2024年以降顕著な増加傾向が続き、2025年の患者報告数は過去最大となっている。
  • ワクチンの免疫力が低下するので、免疫強化のためにワクチン接種がおすすめ。

三種混合ワクチン

【任意接種】1回

※日本では成人用三種混合ワクチンTdapは承認されてない

五種混合ワクチン

【定期接種】4回:0歳、1歳

日本脳炎
  • 日本脳炎ウイルス感染のブタから蚊を媒介して感染。アジアでは広く流行がある。
  • ワクチン未接種者はワクチン接種(北海道在住も含む)。
  • 日本脳炎の流行地への渡航の際には追加接種が必要。

日本脳炎ワクチン

【任意接種】1回

日本脳炎ワクチン未接種者は3回

日本脳炎合ワクチン

【定期接種】4回:3歳、4歳

破傷風
  • ガーデニングの流行などの影響もあり、破傷風菌の感染機会が増加。
  • ワクチンの免疫力が低下するので、10年ごとに追加接種。
  • 1967年以前は定期接種でないため、未接種者は複数回のワクチン接種が必要。

二種混合、三種混合または破傷風ワクチン

【任意接種】1回

破傷風のワクチン未接種者は3回

五種混合ワクチン

【定期接種】4回:0歳、1歳3回

夫婦、家族間で感染しやすいVPD

パートナーがB型肝炎キャリアの場合には、直ちにワクチンを接種します。同居の家族にいる場合には、子どもから高齢者まで家族全員がワクチンを接種します。(血液検査の要否については医師とご相談ください)

ポイント 予防・ワクチン
B型肝炎(急性肝炎、慢性肝炎)、肝臓がん、肝硬変
  • B型肝炎ウイルスに感染し急性肝炎をおこす。一部は劇症肝炎で重症化する。
  • 欧米型のB型肝炎ウイルスは、成人の感染でも慢性化するリスクが高い。
  • 家族内や性交渉などでB型肝炎ウイルスに感染し、一部がキャリア化する。
  • 家族やパートナーがB型肝炎キャリアの場合は直ちにワクチンを接種。

B型肝炎ワクチン

【定期接種】3回:0歳

【任意接種】3回

大人がかかると重症化するVPD

50代以上の人がかかると重症になるリスクがありますので、ワクチン接種で予防しましょう。

ポイント 予防・ワクチン
麻しん(はしか)
  • 空気感染し感染力がたいへん強く、かかったことがなくワクチン未接種者が感染するとほぼ発症する。
  • かかったことのない人で、ワクチンを2回受けていない人は必ず2回の接種を。

MRワクチンまたは麻しんワクチン

【任意接種】2回

水痘(みずぼうそう)
  • 空気感染し感染力がたいへん強く、ワクチン未接種者が感染するとほぼ発症する。
  • 成人の初感染は、重症化しやすく入院リスクが高い。
  • 症状は、高熱、倦怠感、重篤感が強く、多くの水疱を生じる。合併症として水痘肺炎、水痘の重症度に関係なく水痘脳炎の報告がある。
  • かかったことのない人は、ワクチンを2回接種。

 水痘ワクチン

【任意接種】2回

【定期接種】2回:1~2歳

おたふくかぜ
  • 大人は重症化しやすく、髄膜炎や精巣炎、難聴など合併症のリスクが高い。
  • かかったことのない人は、ワクチンを2回接種。

おたふくかぜワクチン

【任意接種】2回

破傷風・ジフテリア・ポリオワクチンについて:これまでに感染したことがなく、ワクチン接種の確認ができない人はワクチン接種で免疫をつけVPDを予防するためにワクチン接種をおすすめします。

(2025年12月更新)

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